南アフリカ共和国ケープタウン発カルチャー&ビジネスニュース
東ケープ州の貧しい家庭で育った少年が、あらゆる逆境を乗り越え、サッカーを糧に、南アフリカの誇り、代表チーム・バファナバファナのユニフォームを着るまでの軌跡を描いた映画「Themba – A boy called Hope」の公開が、7月16日から、ケープタウンやヨハネスブルグなど南アフリカ各地の映画館で始まった。
「Themba」は、東ケープ州生まれのサッカーとともに歩む少年テンバの生涯を描いた映画。南アフリカ・ドイツ合作。6月には、ドイツのエムデン国際映画祭で最高賞を受賞。7月16日からケープタウン郊外のショッピングセンター、Canal Walkにある映画館Nu Metroの他、ヨハネスブルグ、ダーバン、ポートエリザベス、プレトリアにおけるSter-Kinekor系のシネコンなどで公開。
監督・脚本は、Stefanie Sycholtさん。プレトリア出身。反アパルトヘイト運動に身を投じた後、多くの作品で脚本や監督を務めてきた。「Malunde」(2001)では、トロント国際映画祭など数多くの映画祭などで評価を高めた。
主人公テンバの青年期は、Nat ‘Junior’ Singoさんが演じた。Nat ‘Junior’ Singoさんは、12才から演技を始め、ケープタウン郊外のタウンシップ、カエリチャを舞台にした映画「THE WOODEN CAMERA」などで主演を務めた。
テンバの母親は、コサ語で歌うジャズシンガーのSimphiwe Danaさんが演じた。Danaさんにとって、同映画は、女優デビュー作となる。また、同映画には南アフリカのテレビドラマ「GENERATIONS」などの出演で知られる、同国のスター俳優の一人、Rapulana Seiphemoさんがゲスト出演している。Seiphemoさんは、近年では映画「ツォツィ」、「JERUSALEMA」、「WHITE WEDDING」などに出演。
同映画は、東ケープ州のコサの少年テンバが、サッカーで成功することを目指す過程を描く。サッカー少年なら誰もが夢見るように、ワールドカップやチャンピオンズリーグで活躍する日を夢見て。貧困、虐待、HIV/エイズ、レイプ。あらゆる困難を乗り越え、サッカーとともに、わずかな希望とともに、テンバは強く、成長する。
南アフリカのノーベル平和賞受賞者デズモンド・ツツ司教は、「Thembaは、トランスバールのタウンシップで過ごした私の幼少時代を思い起こさせます。彼と同じように、私は貧困から逃れたかった。同じように、いつか世界は変わるんじゃないか、という希望を持っていました。そして、同じように、私の母も、白人家庭のメイドとして働いていました。」と話す。
さらに、ツツ司教は、「私たちの若い民主主義は、現在非常に難しい時期を迎えています。南アフリカ中の人々が、生活における貧困を克服する日を待ち望んできました。私たちは、2010年のワールドカップを温かく歓迎する一方、これは未だ大きなチャレンジと課題を抱えた成功であることを、正直に言わなければならないでしょう。」と話す。
▼Canal Walk Shopping Centre – 住所: Century Boulevard, Century City Milnerton▼
(最終更新: 7月 17 日 1:30)