南アフリカの公用語全11言語を話せる携帯アプリ登場-W杯仕様も

南アフリカの公用語全11言語を話せる携帯アプリ登場-W杯仕様も 南アフリカ共和国での言語間コミュニケーションの困難を解決しうる携帯アプリケーションが登場した。タボ・オリビエさんによって、南アフリカの全公用語11言語に加え、フランス語やポルトガル語まで、瞬時に翻訳、音声で読み上げてくれるソフトウェア「Amba-Afrika」が開発された。

 Amba-Afrikaは、多言語翻訳を可能にする携帯電話用アプリケーション。南アフリカにおける全11の公用語(ズールー語、南ンデベレ語、北ソト語、ソト語、スワジ語、ツォンガ語、ツワナ語、ヴェンダ語、コサ語、アフリカーンス語、英語)に加え、フランス語、ポルトガル語、アラビア語、スワヒリ語などアフリカ諸国で広く使われている言語に対応した。

 開発者は、南アフリカの言語学を専門とするタボ・オリビエさん。言語間の障壁を乗り越えるために、多言語対応の携帯アプリを開発してきた。携帯アプリAmba-Afrikaは、南アフリカの公用語の一つであるヴェンダ語で、「アフリカを話そう」の意。

 オリビエさんは、2001年に初めて多言語対応の翻訳アプリを発案。2004年までに、PC版のソフト「Afrilingo」を開発。国会やビジネスシーンにおいて利用され、様々な場面で文化的多様性を後押しした。

 携帯アプリAmba-Afrikaの操作は単純だ。まず携帯電話でアプリケーションを起動し、翻訳したいフレーズ、例えば「I’m lost.」(迷子です。)とタイプする。すると、すぐに翻訳してほしい言語、例えば「ngilahlekile」とズールー語で、音声が読み上げてくれる。また、850単語のみの略式英語である「オグデンのベーシック・イングリッシュ」にも対応している。

 英語を介す必要はなく、ズールー語からヴェンダ語への翻訳といったことも可能。同ソフトは300MB以上の容量があり、一般の携帯電話がインターネット経由でダウンロードすることが難しく、現在はブルームフォンテーンの携帯ショップで同ソフトを内臓した携帯電話を販売している。また、高速なデータ伝送を可能とするGPRS対応の携帯電話で、同ソフトをダウンロードすることもできる。

 さらに、来年に控える「2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会」に向けて、W杯仕様の同ソフトも開発中だ。日本語、セルビア語、スロベニア語、スロバキア語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、ギリシャ語、デンマーク語、スペイン語など、ワールドカップ出場国の各言語に対応する。

 開発者のオリビエさんは、「私たち南アフリカ人は、W杯で海外からの訪問者に対し、彼らの言語で挨拶を交わし、コミュニケーションをとることによって、私たちの友好心を活かすことができるでしょう。」と話す。

 オリビエさんのビジョンはさらに、アフリカの全ての国の言語に対応することを思い描く。オリビエさんは、「例えば、ジンバブエ版では、10万人あまりにしか話されていないクンダ語のような言語を含む18言語に対応するつもりです。」と話す。

 6言語を流ちょうに話すというオリビエさんは、ケープタウンのIT企業フュージョン・テクノロジーなど複数のITや言語関連の企業で、現在仕事をしている。問い合わせは、電話(+27 82 780 9733)にて可能。

▼[地図] Fusion Technologies▼

Southern Suburbs 7708, 南アフリカ



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(最終更新: 12月 21 日 2:57)



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