南アフリカ共和国ケープタウン発カルチャー&ビジネスニュース
2009年9月末から携帯サイトで連載されているアフリカ初の2言語ケータイ小説「Kontax」が、南アフリカの若者の間で人気となっている。日本で生まれ、ブームとなったケータイ小説が、遠く離れた南アフリカの地で、今新たな注目を集めている。
Kontaxは、南アフリカを舞台に、4人のグラフィティ・アーティストたちが繰り広げる冒険を描く。著者は、ケープタウンを拠点とするプロダクション会社クロックワーク・ズー所属の脚本家サム・ウィルソンさん。英語とコサ語の2言語で書いた。9月末から連載を開始。毎日1章ずつ更新され、全21章で完結となった。購読は無料。
同小説の携帯サイトでの連載は、Mobiles for Literacy (M4Lit)の協力で実現。読み手の興味を失わせないよう、各章を400語以内とした。サイトではそれぞれの章に、コメント欄と投票を設け、各章でのベストコメントには、100ランド分の通話料金をプレゼントする。
通信環境さえあれば、購読は無料。携帯端末だけでなく、PCからインターネット経由で見ることも可能。ただし、登録ユーザーになるには、1.5ランド(US19セント)支払う必要がある。登録ユーザーは、Kontaxシリーズ続編のアイディアを投稿することができる。投稿者には、最高で2000ランド分の通話料金がプレゼントされる。応募は11月20日まで。
ケータイ小説は、日本に起源を持つとされる。書籍化され、100万部を超えるベストセラーとなった作品、映画化やドラマ化される作品などが次々と誕生し、日本の10代から20代の若者を中心にブームを巻き起こした。
M4Litのプロジェクトリーダー・Steve Voslooさんは、南アフリカの若者における識字能力を上達させる役割、あるいは読書が好きになるきっかけとして、ケータイ小説の意義を想定する。Steveさんは、「日本のケータイ小説が高い人気を集めている、ということを私たちは知っています。南アフリカにとっては、これは来たるべき道の始まりなのです。」と話す。
また、M4Litによると、読者は分からない単語があれば辞書を引いて調べる。つまり、ボキャブラリーの向上に役立っているという。
小説Kontaxの導入は次のようなものだ。グラフィティチームKontaxの4人のメンバー、Sbu、K8、Songezwa、Airtimeは、不思議な事件に巻き込まれていく。4人はそれぞれ、チームにとって重要な役割を担い、ヴィジョンやテクニック、想像力といったものをもたらす。
4人にとって、グラフィティは人生なのだ。いつどこであれ、自らの腕を発揮することに対する情熱を持ち合わせていた。ある日、パーティーでSbuは、不思議な少女に出会う。少女はそれから姿を消した。自分の携帯電話だけを残して…。
▼Clockwork Zoo – 住所: 2nd Floor, Longkloof Studio A, Darter’s Road, Gardens, Cape Town 8001▼
(最終更新: 11月 16 日 22:39)